特長10:チャート機能でトレードアイデアを視覚的に把握することが可能
シストレ魂は、チャートビュー機能を有しております。
このチャートビュー機能を利用することによって、トレードアイデアを視覚的に把握することが可能となります。
チャートビュー機能はバックテスト機能と相互補完的に利用すると非常に有用だと言えます。
シストレ魂のチャート表示について
シストレ魂では、株価データ上に表示させるのがふさわしいテクニカル指標とそうでないテクニカル指標を選別しています。
株価データと同じ場所に出るテクニカル指標
最初に、株価データと同じ場所に出るテクニカル指標の事例について説明します。以下のチャートをご覧ください。
これは日経平均株価の時系列データに対して、
※25日移動平均
※ボリンジャーバンド+2σ(25日)
※ボリンジャーバンド−2σ(25日)
という3つのテクニカル指標を追加したものです。
そして、この図を見る限りでは、
「ボリンジャーバンド−2σに近づいたときに反発して、ボリンジャーバンド+2σのときに反落してるな」
というのが直感的に得られるのではないかと思います。
実際、テクニカル分析の教科書でも、ボリンジャーバンドについては、このように書かれているので、逆張りトレードをすると儲かるのではと思うかもしれません。
しかし、これはあくまでもこの時期の日経平均株価についてはそうなっていたにすぎず、他の時期や他の銘柄ではそうなっていないという可能性もなくはありません。
もしかしたら、全銘柄で検証をして統計をとったら損をしていたという可能性だってなくはありません。
それを確認するために、シストレ魂のバックテスト機能があるのです。
あくまでも、チャートビュー機能とバックテスト機能は相互補完関係にあるわけです。
チャートビュー機能を使って有効に機能しそうなトレードアイデアを視覚的に探してみて、それが本当に有効かどうかをバックテスト機能で確認するというのは非常に有用な使い方でしょう。
株価データと異なる場所に出るテクニカル指標
テクニカル指標によっては、株価データと同じ場所に出ると把握しづらいものもあります。
RSIのようなオシレータ系指標などはその典型です。
以下をチャートをご覧ください。
銘柄を変えて、7201(日産自動車)のチャートです。
株価データと同じ場所に、
※25日移動平均
※ボリンジャーバンド+2σ
※ボリンジャーバンド−2σ
の3つを入れていますが、それに加えて、株価データの下に
RSI(14)
の推移が表示されています。
RSI(14)の推移と株価データの推移を比較して見ていくと、RSI(14)の水準が25〜30あたりで当面の底値をつけているように見えます。
そして、ボリンジャーバンドの推移と合わせて見たとき、
「ボリンジャーバンドが−2σ以下、かつ、RSI(14)が30以下、だったら買い」
といったトレードアイデアが思いつくのではないでしょうか。
もちろん、このトレードアイデアの有効性も、バックテストで確認しなければならないのは言うまでもありません。
シストレ魂オリジナルのチャート機能とは?
ここまでで説明したものは、既存のチャートソフトにも搭載されているものかと思われますので、今さら驚くほどのものではありません。
さらに、シストレ魂には既存のチャートソフトにはないオリジナルの機能も備わっています。たとえば、
※他の銘柄のテクニカル指標を表示させたり・・・
※他の銘柄との連動性に関するテクニカル指標を表示させたりすることができたり・・・
といった機能です。
他の銘柄のテクニカル指標を表示させる事例
上の図の銘柄コードと、右側のテクニカル指標(緑色の線)に注目してみてください。
株価データで表示させている銘柄は8801(三井不動産)ですが・・・
その下に表示させた緑色の線は、0101(日経平均株価)の75日移動平均乖離率であることがわかります。
このようにシストレ魂では、他の銘柄(今回は、日経平均株価)のテクニカル指標を見ながら、目的の銘柄(今回は、三井不動産)を仕掛けるべきかどうか、を確認することができます。
つまり、上の事例だと、三井不動産のトレードをするかどうかの判断を、日経平均株価に関するテクニカル指標を見て判断する、ということが出来るのです。
すなわち・・・
※日経平均株価の75日移動平均乖離率を見て相場全体のトレンドを判定して・・・
※上昇トレンドと判定したとき(例えば、乖離率が0を上抜け)に買い、というトレードが有効かどうかを・・・
※日経平均株価と連動していると思われる三井不動産のような銘柄で確認してみる・・・
といった使い方ができるのです。
他の銘柄との連動性に関するテクニカル指標を表示させる事例
それでは、日経平均株価と三井不動産の株価の連動性はどんな感じでしょうか?
相関係数(2つの銘柄の連動性を見る統計指標)をチャートに表示させて確認することができます。
上の図においては、
※75日間の相関係数は、0.488
※25日間の相関係数は、0.966
となっております。
相関係数というのは、−1.000 〜 +1.000 の間の値をとる統計指標で、
+1.000に近いほど、同じ方向への連動性が高い
−1.000に近いほど、逆の方向への連動性が高い
±0.000に近いほど、連動性が低い
となりますから、この時期に関して言えば、過去75日間では何らかの理由で連動性が低かったものの、過去25日間では日経平均株価と三井不動産の株価の連動性は非常に高いということが分かります。
したがって、日経平均株価で相場全体のトレンドを判定して、上昇トレンドだと判定されたときに三井不動産を買いに行く・・・
という戦略がうまくいくのではないか、というアイデアが得られます。
もちろん、「他の時期ではどうか?」「全体的な統計的傾向として有効なのか?」といったことをバックテスト機能を使って確認すべきなのは言うまでもありません。